中古自動車の売買契約を締結し、自動車を買取店に引き渡しても、売買代金はその場で現金で支払われないのが原則です。
では、その売買代金は、どのような方法でいつごろ支払われるのでしょうか?
目次
車買取代金の支払い方法について
車買取代金の支払い方法は、口座振込みが一般的となっています。
自動車の買取契約を締結する際、同時に、買取依頼者の銀行口座を買取店に対して通知します。
そして、その口座に対して、自動車の代金が買取店から振込まれることになります。
銀行口座を有していない方が自動車の買取を依頼する場合もあります。
そのような場合には、例外的に、買取店での窓口での現金支払いや、現金書留を利用する方法で売却代金が支払われる場合もあります。
小さな買取店では、査定額0円の車を買い取る場合で、お礼程度に5千円とか1万円を支払う場合がありますが、このような場合にも、例外的に、自動車の引取りと同時にその場で売買代金として現金が支払われます。
売買代金は何故その場で支払われないか
査定および売買契約と同時に、買取店の担当者がその場で売買代金分の現金を支払うということは、まずありません。
その理由は、買取店では、買取後、買取自動車の点検を行い、査定に誤りがないかを確認します。
その点検で、査定では見落としていた大きな欠陥などが発見された場合には、査定額を修正します。
買取後の点検で査定に誤りがなかったことが確認されて初めて、支払いとなります。
そのため、買取の時点では、最終的な売買代金が確定しておらず、その場で査定額分の現金を支払うと、後から、査定額が変わったために、一度支払った現金の払戻しが必要となったりするからです。
買取後の点検で査定に誤りがないことが確認されてから、口座振込で現金を支払うと、一度支払った売買代金が間違っていたので、後から売主に払戻しを求めるなどという事態を防ぐことができます。
中古車の買取代金の支払時期について
中古車の買取代金の支払時期は、通常は、買取店に自動車を引き取ったもらった時点から2~3日後となります。
買取店では、買い取った自動車の点検を行い、査定に誤りがなかったかを確認してから、売買代金の支払いを行います。
その点検には、最短でも1日程度の時間が必要です。
また、点検終了後、支払い手続きにかかる時間が、やはり1日~2日程度必要です。
その結果、代金の支払いまでは2~3日程度必要だという結論となります。
もちろん、春先など、買取店が忙しい時期などには、買い取った自動車の点検がすぐ行えず、点検までの待ち時間が長くなる場合には、自動車の引き取りから1週間程度後に代金が振り込まれる場合もあります。
実際の支払時期については、買取店ごとに微妙に異なるので、査定の際に、いつごろ振込まれるかについて、確認する必要があります。
買取自動車の引き取り直後に代金を支払う買取店について
最近の自動車買取店の中には、自動車の引き取りの翌日に売買代金を支払うことをアピールしているお店も見受けられます。
しかし、買取店では引き取り後買取自動車の点検を行いますが、自動車の引き取りの翌日に代金を支払うということは、その点検を行わないか、行っても非常に短い時間で行うということを意味しています。
引き取り後に適正な点検を行うとすれば、引き取りから支払いまでは最短でも中1日は必要です。
引き取り直後に代金を支払う買取店は点検がおろそか
引き取り後の点検の主な目的は、買取自動車に査定で見逃した大きな欠陥がないかどうかを調べることですので、引き取り後の点検がいい加減だと、買取店が査定額を減額修正する機会を失うことになります。
引き取り後の点検がいい加減だと、査定額が下がる機会が減るわけですから、中古車を売る方としては、より有利になるとも考えられますので、決して悪い話ではないとも言えます。
しかし、引き取り後の点検をおろそかにすることは、結果的には、査定をいい加減に行うことに繋がりますので、その買取店が信用ができないということになります。
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