査定に出す車のボディカラーは、査定に一定の影響を与えます。
では、査定額が高くなりやすい自動車の色は一体どの色となるのでしょうか?
目次
ボディカラーによって車の査定額が変わる
車のボディカラーの色も、査定に影響を与えます。
よって、将来の買取を考えて車を購入する場合には、できるだけ、買取査定額が高くなるカラーを選択する必要があります。
査定額が価格なるボディカラーは、ズバリ、ブラック、シルバー、ホワイト系です。
査定を考えて車を買う場合には、できるだけ、それらの色を選ぶようにします。
人気色のボディカラーに関する調査結果
アメリカの化学メーカーであるデュポン社が発表している日本の自動車の人気カラーの順位は以下のとおりです。
- 第1位 特殊白(パールホワイト等)、白 27%
- 第2位 特殊黒(メタリック・ブラック等)、黒 22%
- 第3位 シルバー 17%
- 第4位 ブルー系 8%
- 第5位 グレー 7%
上記の調査結果から、日本の自動車のボディカラーのうち、黒や白が人気が高いことが分かります。
特に、若者の間では、パール・ホワイトやパールブラック等の特殊白、特殊黒と呼ばれるカラーの人気が高くなっています。
白、黒、シルバーのメリットとデメリット
ボディカラーの白は清潔感があり誰にでも好まれる色です。
白は様々あるボディカラーのうちで最も人気のある色です。
白の車を売る場合にはボディカラーのことで査定額が下がるということはまず考えられません。
その意味では無難な色と言えます。
一方で、白は泥や水垢など汚れが目立つというデメリットがあります。
ボディカラーの黒は白と並び定番カラーで、車に落ち着いた雰囲気を与えます。
但し、熱を吸収するので車内の温度が白と比べて約4℃ほど高くなるという欠点があります。
また、細かいキズが目立ちやすいということも黒のデメリットになります。
グレーも飽きのこない定番カラーです。
グレーは汚れやキズが目立ちにくいというメリットがあります。
ただし、目立たない色なので事故が起こりやすくなるというデメリットがあります。
ボディカラーの名称はメーカーによって違う
車のボディカラーは白、黒、シルバー、グレイの4色が人気色となっていますが、例えば同じ白(ホワイト)のボディカラーでもメーカー・車種によって名称は様々です。
さらに、より細かく分類すると同じホワイトでもパールホワイト・ソリッドホワイト・メタリックホワイトなどの系統があり、非常に複雑な構成となっています。
ボディーに細かいキズが付いたときには、パテなどでキズを埋めた上で仕上げにボディスプレーを使って上塗りを行いますが、その際に自分の自動車のボディカラーにぴったり一致するボディスプレーを選ぶ必要があり、ボディカラーの名称を正確に把握する必要があります。
国産車の場合、エンジンルームやフロアマットの下にあるコーションプレートに記載されているボディカラーのカラーコードを使えば正確に自分の自動車のボディカラーを識別できます。
車の種類によっても人気の色は異なる
高級セダンは白と黒のボディカラーが人気があると言われています。
コンパクトカーは白・黒・シルバーが人気カラーです。
スバルWRX-STIは青が人気カラーです。
軽自動車に関してはボディカラーによる人気の差はほとんどないと言われています。
フェラーリは赤、ランボルギーニ―は黄色が人気色です。
自動車全体では白・黒・シルバー・グレイの4色が世界共通の人気カラーとなっています。
高級セダンで何故白と黒が人気カラーかというとそれは白や黒だと車の高級感が引き出せるからです。
高級セダンではボディカラーの違いで査定額が数十万円も違ってくることがあります。
単なる色の違いだといって軽く考えることはできません。
査定のことを考えるならできるだけ人気の高い色の車を選択します。
ボディカラーはどのように査定に影響を与えるか
買取店は、オークション等の中古車市場で売りやすい車には高い査定額を付け、反対に、市場で売るのが容易ではない車には、低い査定額を付ける傾向があります。
オークションでは、満遍なく、誰からでも好まれるようなカラーの自動車が人気があります。
そういった車は、オークションで買い取った販売店が容易に売ることができ、在庫費用が少なくてすみ、オークションの買い手の販売店が買いたいと思います。
満遍なく、誰からも好まれるボディーカラーは、ブラック、シルバー、ホワイト系となります。
反対に、ピンクやパープルなどの特定の層のみ好むようなカラーは、販売店が買い取った後売るのに苦労するので、敬遠される傾向があります。
ブラック、シルバー、ホワイト系のカラーは、人気の変動が少なく、常時一定の需要が見込めます。
こういったところも、需要の安定を求める買取店が好むところとなります。
自分で色を塗り直すという選択はどうか
ボディカラーによって自動車の査定額は異なってきます。
自動車のボディカラーは白、黒、シルバー、グレイの4色が人気色となっています。
そういった色の自動車は中古車市場で売りやすいので、買取店が好んで買い取るために査定額が高くなる傾向があります。
一方、紫など一部の層には人気があるが全体としては余り好まれない色の自動車は、中古車市場で売りにくいため査定額は低くなります。
だからと言って紫のボディカラーの車を売却する際に自分で白や黒に塗り直すことは絶対にしない方が良いです。
自動車の塗装は非常に難しく自分で色を塗り直した場合には、仕上がりがおかしくなって査定額が大幅にダウンする可能性があります。
専門の塗装業者に依頼する方法も割に合いません。
その場合には塗装業者に支払う塗装代以上に査定額がUPすることは絶対にありません。
流行りのカラーの査定額は低くなる
新車購入時点で、その時の流行りのカラーの車を購入したいと誰もが思うはずです。
しかし、新車当時の人気カラーも、購入から2、3年が経過すると、流行遅れとなっていることがほとんどです。
自動車の流行は短期間で次々に代わります。
車の世界で2、3年も同じカラーの流行が続くということは、まずないと考えてよいでしょう。
流行おくれのカラーは、その他の車の条件が同じとすると、査定額でより高く評価されることは決してありません。
よくても同等か、場合によっては、低くなります。
新車購入時の流行カラーの車を買いたいという方にとっては、買取する場合の査定額のことはあまり気にする人は少ないと思いますが、車のボディカラーにこだわりのない方であれば、できるだけ、買取査定で高値が付きやすい標準的なカラー(ブラック、シルバー、ホワイト系)を選んだ方がよいでしょう。
交通安全の視点から選ぶボディカラー
車のボディカラーの選び方としては、流行色を選ぶ方法、買取査定のために標準色を選ぶ方法、流行や査定の拘らず、自分の好みの色を選ぶ方法など、さまざまあります。
その内、ユニークな選び方としては、交通事故を起こしにくい色を選ぶという方法があります。
交通事故を起こしにくいボディカラーとしては、赤があげられます。
赤色の車は、遠方からでも目立つので、対向車や後続車が認識しやすく、交通事故に巻き込まれにくくなります。
一方、白やシルバー系のカラーの自動車は、日光に反射して目立ちにくく、追突されたり、正面衝突される可能性が高まります。
よって、安全第一で選ぶなら、赤などのできるだけ目立つ色を採用して、ホワイトやシルバー系の色は避けた方が無難です。
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