中古車の売却は、売却時期を適切に選ばなくてはなりません。
というのは、同じ中古車であっても、売却時期によって買取り価格が違ってくることがあるからです。
車の買取を依頼する時期を適切に選択することによって、査定額をアップできるケースがあります。
では、車を高く売ることができる時期とは、一体どのような時期なのでしょうか?
目次
一般的に自動車が高く売れる時期
中古車が高く売れる時期は、一般的には、3~4月、6~7月、9月、12月だと言われています。
高額査定が期待できる時期は以下の4つの時期です。
- 進学・就職シーズン(3~4月)
- 転勤シーズン(9月)
- 夏休みや冬休み前(7月・12月)
- ボーナスの支給される時期(6月・12月)
- 決算期前(9月・3月)
進学・就職シーズン(3~4月)
進学・就職シーズン(3月・4月)は、就職される方や20歳以上で大学等に入学される方が、就職や入学にあわせて自動車を購入する時期なので、自動車需要が増加します。
特に就職した場合には、通勤等の理由で自動車を使用する機会は急速に増加します。
すると、中古車でも高値で買い取ってもらいやすくなります。
通勤通学に便利なコンパクトカーや軽自動車の需要が高まり、中古自動車の相場が上昇するので、高額査定が期待できます。
もっとも、この時期は、自動車全体の需要が増加する時期なので、コンパクトカーや軽自動車のみならず、すべての車種について高額査定が期待できる時期となります。
転勤シーズン(9月)
9月は下半期スタートの前月です。
下半期から、転勤して新しい職場に着く方も大勢いらっしゃいます。
そのような方が、転勤先でのマイカー通勤のために必要だというような理由で、自動車を購入するケースも多くなり、中古車に対する需要も多くなります。
そのため、この時期も3月~4月ほどではないけれども、中古車の需要が高まり高額査定が期待できます。
夏休みや冬休み前(7月・12月)
夏休みや冬休みの前は、レージャーシーズン前ということで、キャンピングカーやSUV、4WD車などの需要が高まり、中古車市場で相場が高くなるので、そのような車種について、高額査定が期待できます。
ボーナスの支給される時期(6月・12月)
サラリーマンの場合、ボーナスでまとまったお金を手にしたので、車を買い替えたいと考える方は非常に多いです。
よって、ボーナスが支給される6月や12月には、すべての車種について中古自動車市場での相場が高くなるので、高額査定が期待できます。
買取店の決算期前(3月)
3月は買取業者の決算期です。
決算期には次の理由により中古車買取が非常に活発になります。
- 査定士のノルマを達成するため
- 余剰金を経費として使い節税するため
- 進学・就職シーズンに販売するため
3月の決算期は、査定士たちが年単位または半年単位で設定されたノルマを達成するため、そして進学・就職シーズンに販売するために、中古車買い取りに積極的になる時期です。
多少高い査定額でも買い取るという雰囲気となるので、この時期は高額査定が期待できます。
また、決算期において黒字で余剰金が溜まっている場合には、放っておくと税金に取られしまうので、税金に取られるよりも経費として使ってしまった方が良いと考える方も大勢おります。
買取りの目的が節税対策である場合、仕入れる自動車の実態と関係なく高値の買取りが行われる場合もあります。
なお、買取店の決算期前は通常は年度末の毎年3月ですが、中間決算を行う会社の場合には、中間決算期末の9月と、年度末の3月の2つの決算期前があります。
車種によって異なる、自動車の高く売れる時期
自動車が高く売れる時期は車種によっても異なります。
10月~11月には冬に向けて4WDが高く売れる
たとえば、これから冬に向かう10月~11月ごろには、4WD車の需要が増大します。
この時期になると、中古車販売業者は、4WD車の在庫を切らさないように、4WD車であれば、高い値がついても買取りを行います。
中古車販売業者に中古車を卸している買取業者も、当然、販売業者に高値で4WD車を販売できるようになります。
そうすると、ユーザーも、4WDであれば、この時期は、買取業者に高い値段で買い取ってもらえる時期となります。
2月~3月はオープンカーが高く売れる
また、これから春に向かう2月~3月は、オープンカーがよく売れる時期となります。
よって、オープンカーの買取りを考えている方にとっては、この時期に買取りを依頼すると、他の時期に依頼するよりも、より高い値段で買い取ってもらえることになります。
買取時期を適切に選んで、査定額の大幅アップを狙おう!
車を買い替える理由はさまざまだと思います。
たとえば、車が故障した、モデルチェンジがあった、車検の時期が来た、ボーナスをもらった、などの理由が考えられます。
車が故障したから新しい車に買い替えるという場合には、買取のタイミングを変更することはできませんが、買い替えの理由によっては、事前に準備することによって、買取のタイミングを調整して、高額査定が期待できる時期に買取を依頼できます。
まったく同じ車種、年式、走行距離の車であったとしても、買取時期を適切に選択したおかげで、査定額が10万円以上もアップするということもあります。
よって、買取を依頼するタイミングを選べるのであれば、上手にその時期を調整して、できるだけ高く買ってもらえる時期に販売できるようにします。
車はモデルチェンジ前に売る
車は頻繁にモデルチェンジを行いますが、モデルチェンジ後の旧モデルの評価額は必ず下がります。
よって、高額査定を希望するのであれば、モデルチェンジ前に買取を依頼する必要があります。
自分が乗っている車だけでなく、ライバル車のモデルチェンジによって、自分の車の中古車市場での評価が下がる場合もあります。
よって、ライバル社のモデルチェンジの動向も把握しておく必要があります。
テレビのニュース、CM、インターネット、自動車情報誌などを見れば、自分の乗っている車やライバル社にいつモデルチェンジがあるかということが、だいたいわかります。
モデルチェンジがある時期が分かったら、できるだけその前に買取を依頼するようにします。
売却時期を遅らせることによるマイナスの影響
自動車を高く売れる時期まで待って売るという判断は合理的です。
しかし、売却時期が逃してしまうと、その分、年式が古くなり、車種が流行遅れとなり、走行距離が多くなり、査定にマイナスの影響を与えます。
買取価格を上げるために売却時期を遅らせても、年式や車種等が古くなることにより、かえって売却価格が下がってしまったら本末転倒となります。
よって、売却時期を選択する場合には、売却時期が遅れることによるマイナスの影響も考慮しなくてはなりません。
売却時期を確定させてから買取りの依頼を行う必要がある
なお、自動車の買取査定に際し、売却時期(自動車の引き渡し時期)が決まっていないのは絶対に良くありません。
上記のように、中古車はシーズンによって取引価格が異なってきます。
よって、取引価格に連動する買取価格も同じように取引時期によって変動します。
自動車の引き渡し時期が決まっていないと、買取業者は買い取った自動車が自動車販売業者にどのくらいの価格で転売できるかを正確に把握できません。
そうすると、ユーザーに対する買取価格を正確に設定できません。
仮に設定するとしても、考えられるもっとも安い価格になると考えられます。
よって、自動車の買取りを依頼する場合には、売却の時期が、自動車が高く売れる時期に該当するかしないかという問題は別としても、最低限、売却できる時期を確定させてから、買取業者に買取りの依頼を行う必要があります。
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