自動車を売る場合、買取店の担当者との売買交渉を有利に進めるためには、事前に、売ろうとする自動車の中古車市場での相場を知っておく必要があります。
インターネットを活用すると、比較的簡単に、自分の自動車の相場を知ることができます。
目次
車を売る前に相場を調べる方法
買取店やディーラーの担当者と自動車の価格交渉をする場合、事前に売ろうとする自動車の中古車市場での相場を知っておくと、価格交渉を有利に進めることができます。
たとえば、買取店やディーラーの担当者が、不当に低い査定額を提示してきた場合には
などと切り返すことができます。
査定前の雑談などでも、売ろうとする自動車の中古車市場での相場のことを話題に出すと、買取店等の担当者は、売主は結構詳しく自動車査定のことを調べており、簡単に査定額をごまかすことはできないな、という印象を与えることができ、このことも、査定交渉を売主有利に進めることができる要因になります。
インターネットを使えば、比較的簡単に、売ろうとする自動車の中高車市場での相場を調べることができます。
最近では、スマホから利用できるアプリも出現しています。
こういったものを活用して、査定前に、ぜひ、売ろうとする自動車の中古車市場での相場を調べておきたいものです。
車を売る前に、相場を調べる一般的な方法について
自動車を売る前に、売ろうとする自動車の中古車市場での相場を調べる方法としては、以下の3つの方法があります。
- 中古車業界に詳しい友人・知人に聞く
- ディーラー、中古車買取店に見積もりを依頼する
- インターネットで中古車買取相場サイトを利用する
最初の、中古車業界に詳しい友人・知人に聞くという方法は、もし、自動車を売ろうとする人に、そういった知人や友人がいるとすれば、もっとも確実な情報源となります。
そのまま、その友人や知人の勤務する買取店などに自動車を売ってしまうこともできます。
しかし、そういった友人・知人がいる方は、多くないでしょう。
そういった知人・友人がいなければ、この方法は利用できません。
2つ目の、ディーラー、中古車買取店に見積もりを依頼する方法は、手間がかかります。
特に、一括査定を行いたい場合、一人で多数の買取店等に見積もり依頼を出すことは、大変面倒な手続きとなります。
また、見積もりを依頼してしまうと、その依頼した買取店等に、車を売ってしまわざるを得ない状況に陥りやすく、そうなると、高額査定はあまり望めません。
3つ目の、インターネットで中古車買取相場サイトを利用することが、多くの方が、より安価に簡単に利用できる方法です。
利用の際、一部のサイトでは、メールアドレス等の個人情報の入力が必要となり、サイトを利用した後、営業メールが頻繁に送られてくるなどのデメリットはあります。
しかし、それでも、一般向けには、この方法が最良の方法です。
自動車の相場を知るために、中古車買取サイトを利用する方法
事前に中古車の買取相場を知る方法は、以前は買取店に電話などで依頼して行う方法しかありませんでした。
しかし、現在では「カーセンサー」「車選びcom」「Goo車買取」といったさまざまな中古車買取サイトがあり、売ろうとする自動車の中古車市場での相場を調べることができます。
それらのサイトを利用すれば、簡単な入力で買取に出そうとする自動車の買取相場を確認できます。
相場の調べ方は、どのサイトもだいたい共通していて、「車種・グレード、年式、走行距離」を入力すれば、その時点での入力した自動車と同等程度のものの中古車市場での相場が出力されてくる、というものになります。
さまざまある中古車買取サイトのうち、特にオススメなのが、以下の2つのサイトです。
- Goo買取・買取相場検索
- ナビクル・下取り・買取相場シュミレーター
Goo買取・買取相場検索について
Goo買取は、NTTレゾナントが運営する安心・安全のポータルサイト「Goo」の中古自動車・バイク買取部門でのことであり、その中の中古自動車の検索サイトが「買取相場検索」になります。
このサイトの特徴は、車種、グレード、年式、走行距離といった基本情報のほかに、ボディカラーや事故歴の有無も検索条件として指定できるので、より精度の高い相場を算出できるという点です。
ただし、検索に当たって、個人情報(メールアドレス)の入力が必要で、サイトを利用すると、Gooのメールマガジンに登録されてしまい、自動的に、Gooから営業メールが送られてきます。
ナビクル・下取り・買取相場シュミレーターについて
ナビクルのサイトでは、「8カ月後までの未来の相場」までシミュレーションできる便利な機能があるので、売却時期の相当先にある段階でも、結構、正確な相場を把握できます。
メールアドレスなどの個人情報も入力不要なので、気軽に利用できます。
カーセンサーの買取相場表について
インターネットで利用できるカーセンサー買取相場表を使えば、自動車のメーカー名と車種を入力すると、カーセンサーに登録している買取店が保有しているすべての入力メーカー・車種の中古自動車についての価格情報を瞬時に把握できます。
この買取相場表は以下の3表で構成されています
- 価格と年式の相場
- 価格と走行距離の相場
- 年式と走行距離の相場
以下では、上記の表を構成する各表についてそれぞれ解説します。
価格と年式の相場の相場表について
最初の価格と年式の相場は、横軸に年式(最初に登録した年)、横軸に価格帯が表示された表のことです。
たとえば、ホンダ・フィットの場合、平成24年が初年度のカーセンサーに登録している中古自動車は、全体で約350台、そのうち、価格帯が140万円台が1台、130万円台が2台、120万円台が9台、以下、30万円台の2台まで、10万円ごとに、その価格帯に属する中古者数が表示されています。
ホンダ・フィットの場合、もっとも多い価格帯が80万円の101台、次に多い価格帯が70万円台の94台となっており、もっとも高い価格帯が140万円、もっとも低い価格帯が30万円となっています。
この表からは、査定に出そうとする種類と年式が同一の自動車が、中古車の市場でどの程度の価格がつくかということを調べることができます。
価格と走行距離の相場表について
2番目のの価格と走行距離の相場は、横軸に500キロ、1,000キロ、2,000キロ、3,000キロ、1万キロ、2万キロの幅で、最短の500キロから最長の15万キロ超の幅で、15段階のランクが設けられており、縦軸に最低の10万円未満から最高の190万円超までの20段階の価格帯を表示した表で構成されます。
この表中に、カーセンサー登録店が所有している中古車がそれぞれのメーカー・車種ごとに分類されています。
たとえば、トヨタ・ヴィッツの場合、全体で4,383台の登録台数がありますが、走行距離が500キロ未満の車両は、そのうち36台あり、もっとも価格帯が120万円台で10台、次が110万台で8台、もっとも低いのが90万円台で2台、もっとも高いのが160万円台で2台となっています。
この表からは、査定に出そうとしている自動車の車種と走行距離が同一の自動車が、中古車市場でどのような価格がつくかということを調べることができます。
年式と走行距離の相場表について
3番目の年式と走行距離の相場の価格表については、横軸に500キロ、1,000キロ、2,000キロ、3,000キロ、1万キロ、2万キロの幅で、最短の500キロから最長の15万キロ超まで、15段階のランクが設けられており、縦軸には、平成29年から平成10年以前の20段階の年式の違いによる20段階のクラスが設けられている表です。
たとえば、トヨタ・プリウスの場合、カーセンサー登録店全体で8,307台の車両が存在していますが、その内、平成15年に初年度登録された車両が36台あります。
その内、走行距離がもっとも多いのが10万キロから15万キロで7台、もっとも少ないのが同じく1万キロ~2万キロで2台、もっとも多いのが15万キロ超で6台となっています。
この表からは、査定に出そうとするものと同一の種類と年式と自動車の平均的な走行距離を調べることができます。
車を売却するための3つの方法
自動車を売却するには、以下の3つの方法があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、それらをよく理解して、自分にもっとも適切な方法を選ぶことが大切です。
- ディーラーに下取り
- 買取店へ売却する
- 個人売買
以前は、自動車を売るという場合には、原則として、ディーラーへの下取りか、買取店への販売かの、2つの選択肢しかなかったのですが、最近では、インターネット・オークションなどの普及によって、個人売買も普及してきました。
選択肢が増えることは、売主にとってはより有利になるので、よいことだと言えるでしょう。
個人売買は、自働車の売買取引にかかる手続きの全てを自分で行わなくてはなりませんので、ある程度、自動車売買に精通した上級者向けの販売方法ということができます。
3つの方法のうち、一番簡単なのが、ディーラーへの下取りで、これはディーラーの担当者がほとんどすべての手続きを行ってくれますので、初めて自動車を売る場合でも安心です。
中間が、買取店へ自動車を売ることです。
ディーラーに下取りについて
ディーラーへの下取りは、車を購入することを前提に、販売ディーラーに今の自動車を買い取ってもらい、販売価格からその売る上げ代金分を差し引いてもらうことです。
ディーラーへの買取は、ほとんどの手続きをディーラーの担当者が行ってくれるので、売主は、ほとんど何もしなくてもよいです。
その点では、初めて自動車を売るという方にはおススメの方法です。
ディーラーに下取りに出す場合、下取りは、新車の購入とセットになるので、自動車の引き受け先が決まっていて、競争原理が働かないので、査定額が低くなるという傾向があります。
手続きが簡単な半面、査定額が低くなりがちですので、高額査定を望まれる方にはあまり向きません。
下取車の査定額は、新しく購入する自動車の代金から差し引かれますから、下取車の価格交渉は、実質的には、新車の値引き交渉に他なりません。
したがって、下取車が廃車寸前で、下取車の価格がほとんど0円の場合でも、結構な査定額が出る場合もあります。
査定額が0円に近い自動車を売りたい場合には、一度、下取りを検討してみるとよいでしょう。
自動車の売る際には、査定額の高低の以外にもさまざまな判断基準があります。
ディーラーへの下取りの場合、ディーラーの担当者と仲良くなって、業界の内部情報を教えてもらえるようになるかもしれません。
車の買い替えを常に同じディーラーにお願いしていると、在庫処分で、高級車を格安で譲ってもらえるなどの特典があるかもしれません。
トータルで判断をすると、ディーラーへの下取りはそう悪いものではありません。
買取店へ売却する方法について
買取店へ売却する方法は、比較的少ないリスクで、高額の査定を獲得できる可能性がある方法です。
特に、一括査定を使った場合には、同時に多数の買取店の査定を受け、そのうち、もっとも高い査定額を付けた買取店と契約する方法を使えば、比較的簡単に、高額査定を獲得できます。
買取店の査定は、競争原理が働くことと、買取店の方がディーラーよりも買い取った自動車をより高く売るノウハウを持っていること、人気車種に関しては、中古車市場の動向により強く連動していること等から、ディーラーの下取りよりも高い査定額が出る傾向があります。
高く自動車を売ことを最優先に考える場合には、この方法がおススメです。
以前の中古自動車取引業界は、だいぶ悪徳業者が暗躍していましたが、最近は、だいぶクリーンになってきました。
しかし、未だにに悪徳な買取を行う買取店も少数ですが存在します。
一括査定の際、おかしなことを言う買取店とは契約しなければよいだけの話ですが、それでも、悪徳な買取店との交渉は、非常に疲れます。
1社だけと交渉を行う場合、相手が悪徳買取店だと、だまされて大損をすることもあります。
悪徳な買取店にだまされて、不当に安い価格で自動車を売ってしまうことを防止するためには、中古自動車取引に関して、できるだけ詳しくなっておくことです。
幸い、インターネットを使えば、簡単に、さまざまな中古自動車取引に関する情報を集めることができます。
査定を申し込む前には、各種のサイトを活用して、いろいろ調べておくとよいでしょう。
個人売買について
最近は、インターネット・オークションなどを利用して、個人間で自動車の売買をする方も増えてきています。
個人間売買は、仲介業者にマージンを取られる必要がないので、うまくいけば、3つの方法のうち、一番高い査定額を獲得できる方法です。
しかし、中間業者を介さない分、トラブルに巻き込まれる可能性が高くなり、また、名義変更や納車手続、場合によっては、車検手続きを自分で行う必要があるので、自動車売買に精通した方でないと、難しいという面も持っています。
個人売買で自動車を売る場合のトラブルとしては、まず、買主から売上代金が支払われず、催促をしようにも、買主と連絡がつかないといったようなことが考えられます。
また、売った自動車が故障したといって、買主から損害賠償を請求されるというトラブルも考えられます。
買取店へ売った場合には、こういったトラブルは、買取店の方で対応してくれますが、個人売買の場合、自分で対応しなくてはなりません。
個人売買で自動車を売って安全に高額査定を獲得するためには、中古自動車取引業界に、よほど詳しくなくてはなりません。
また、万が一、トラブルが起こった場合でも、自分で対応しなくてはなりませんし、それなりの取引経験も必要になってくるでしょう。
中古自動車取引にあまり詳しくないという方は、この方法での売買はあまりおススメはできません。
おススメの売却方法は一括査定
買取店に自動車を売る場合、地元の中古自動車買取店に申し込んで、査定を受け、その買取店に売却するという方法もあります。
ただし、この方法では、高額査定は望めません。
また、1社だけに査定を依頼した場合、相手が悪徳業者だと、担当者にうまく丸め込まれて、不当に安い価格で自動車を売ってしまうことになることもあります。
そこでおススメなのは、10社~20社程度の査定を同時に受けることができる一括査定サイトの活用です。
複数の買取店の査定を受けると、競争原理が働いて、高額査定を獲得できる可能性が高まります。
また、悪徳買取店が混じっていても、他店と比較することによって、すぐにおかしいと分かりますから、そういった買取店と間違って契約してしまうこともありません。
一括査定サイトを活用して自動車を売る手続きについて
一括査定サイトに査定を申込むと、10社~20社程度の買取店から出張査定の申込があります。
その中から、比較的高い査定額を提案してきた買取店を数社ピックアップし、実際に査定を依頼します。
出張査定は、できれば、同じ日時に、申し込んだすべての買取店の担当者に自宅に来てもらって、同時に査定をしてもらいます。
そして、その中で、もっとも高い査定額を付けた買取店と売買契約を結びます。
売買契約が成立した場合、契約書にサインします。
契約書には、取引に関する重要な取り決めが記載されていますから、サインする前に、その内容をよく確認しておきます。
契約の際には、実印、印鑑登録証明書が必要になるので、事前に用意しておきます。
その他、名義変更に必要な書類等の作成が必要ですが、これは、買取店の方で用意してきます。
一括査定サイトにもさまざまある
一括査定の申込フォームを完成させ、送信ボタンを押した直後から、買取店からの査定申込電話が殺到し、電話の応対が非常に大変です。
電話が苦手だという方には、買取店からの連絡をメールのみで行うオプションを選択できる一括査定サイト(カーセンサーなど)もあるので、そういったサイトを利用するのもよいでしょう。
一査定括サイトを利用する場合、申込買取店の中に悪徳業者が混じっていても、他の買取店との比較において、おかしいとすぐ気が付きますから、そういった買取店と契約して、大損をするということはまずないでしょう。
しかし、悪徳な買取店の担当者とのやり取りは非常に疲れます。
JADRI(一般社団法人・日本自動車流通研究所)は、中古自動車取引が適正に行われることを目指す団体です。
過去に不正を行った買取店はJADRIに加盟できないので、JADRIに加盟している買取店であれば、安心取引ができます。
株式会社エイチームライフスタイルが運営する「ナビクル」は、JADRI加盟店しか参加していませんから、悪徳業者から査定も申し込まれる可能性がなく安心して利用できます。
自動車の買取を依頼する前に、買取を依頼するものと同程度の自動車が中古車市場でどのくらいで取引されているかということを知っておくと、買取店との価格交渉を有利に進めることができます。
そこで、以下では、査定前に中古車の買取相場を知る方法について解説します。
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