自動車保険

自賠責保険が切れた車は売れるのか?

車を売る前に、自賠責保険が切れてしまうことがありますが、自賠責保険が切れた車を売ることはできるのでしょうか?また、自賠責保険が切れた車を売ることができるとした場合、自賠責保険が切れていることは、車の売買にどのような影響を与えるのでしょうか?

自賠責保険が切れている車でも買取りに支障はない

自賠責保険が切れた自動車でも、売れるのが原則です。

自賠責保険が切れた車は、公道を走ることができないので、ユーザーが買取店に車を乗り入れて、車を売るということはできませんが、買取店がユーザーの自宅まで車を引き取りにくれる場合には、何の支障もなく、車を売ることができます。

ユーザーが自ら車を買取店に持参した場合に、査定額が少しアップする可能性はありますが、現在では、買取店がレッカー車で買い取った車を引き取りに来ることが普通になっているので、ユーザー持参による買取額アップがあるとしても、その金額は非常に少ないものとなります。

車検が切れた直後ならば査定に影響はない

JAAI(日本中古車査定協会)の基準では、車検期間が3か月以上残っていれば査定にマイナスの影響はありません。

5カ月以上残っている場合には加点ポイントが付きます。

加点ポイントは10点~30点程度(1点1,000円)ですので、車検残期間が標準(3ヵ月)よりも長い場合には最大で30,000円程度の査定額のアップが見込めます。

反対に車検が切れている場合には査定額のダウンが予測されますが、買取店では自社工場で格安で車検ができるために、車検が切れていることによる査定額のダウンはそれほど大きくはありません。

車検が切れてもその直後に車を売る場合には、車検が切れたことによる査定額のダウンはあっても、非常に小さい金額なのでほとんど気にする必要はありません。

車検が切れて長期間経過し動かない車を売る場合について

車検が切れると公道を走れません。

車間が切れて長期間動かさない状態の車を売る場合には査定額はどのようになるのでしょうか。

車検の残期間や車検の有無は査定額に大きな影響を与えないというのが査定の基本原則です。

したがって、車検が切れて長期間動かしていない自動車であっても車両の状態が良好であれば高い査定額が期待できます。

車検が切れて長期間運転しない車を売る場合に気を遣うことは、車検が切れているということよりも車のコンディションです。

しばらく運転しないとバッテリーなどが上がってしまいますので定期的にエンジンを動かすなどの配慮が必要になります。

車検切れの車を売る場合、査定額を上げるために自分で車検を取るのは一番まずい選択です。

必ず損をしますので絶対にやめましょう。

車検切れの車をより高く売る2つのポイント

車検切れの車を売る場合でも車の状態が良好であれば、査定金額に大きなマイナスの影響はありませんので特に気にする必要はないでしょう。

車検切れの車を高く売りたい際に気を付けるべきポイントの1つ目は、車内の内装をきれいにしておくということです。

内装がキレイだと買取店の方では再販がしやすいので高い査定額が付く傾向があります。

車検が切れた車を高く売りたい場合に気を付けるべきポイントの2つ目は、付属品を揃えておくということです。

スペアキーや保証書(整備手帳)、取扱説明書、付属工具などの付属品が揃っている方が高い査定額が付く可能性があります。

ホイールヤタイヤに社外品を付けている場合、純正パーツがあればそれに取り換えた方が査定額が高くなる可能性があります。

車検切れの車を売る際の手続きや方法は

車検が切れている車を売る場合に用意する書面は以下のとおりです。

この必要書類リストは車検が残っている車を売る場合とほとんど同じですが、自賠責保険証書のみがリストから外れています。

車を売る手続きは、ユーザーが行うのは書面の用意が主で後は買取店の方でほとんどの手続きを代行してくれます。

  • 自動車車検証
  • 印鑑登録証明書
  • 自動車納税証明書
  • 実印
  • 代金の振込先口座情報
  • リサイクル券
  • 譲渡証明書
  • 委任状

このうち車検証は、有効期限が切れていても車の売主が所有者と同一人物であるかどうかを確認するために必要になります。

譲渡証明書と委任状については買取店の方で用意してきますので売主は用意する必要はありません。

リサイクル券は紛失した場合には、自動車リサイクルシステムのホームページから「リサイクル料金の預託状況」をプリントアウトしたものをリサイクル券に代えることができます。

車検切れの車を売る場合の税金はどうなるか

車検切れの車を売る場合でも、売主が自動車税の滞納をしていなければ買主が車検を取る際に滞納分の税金を支払わなくてはならないということはありませんので、特に問題は起こりません。

毎年4月以外の月に車を売る場合には自動車税の未経過分を査定額に上乗せして売主と買主で負担調整をしますが、これは車検が切れた車を売る場合に特別の手続きではありません。

車検が切れた車を売る場合でも、そのことによって自動車税の負担が免除や軽減されるということはありませんので、もし売主に滞納がある場合には車を売る時までに滞納した税金をしっかりし払っておくのがよいでしょう。

滞納がある場合には査定額から滞納分の税額を控除されたりしていろいろと面倒なことになります。

車検切れの車を売る場合の保険手続きはどうか

車検が切れているということは、当然自賠責保険の保険期間も切れているということになります。

自賠責保険の保険期間が切れていても公道を運転できないというだけで、車の売買には大きな影響はありません。

次に車検の時に新しく自賠責保険に入り直せばよいだけの話です。

その際に、一度保険期間が切れているということで保険料が割増しになることはありません。

任意保険についても売った車の買主が自動車を運転する時までに、新しい任意保険に加入すればよいだけで、車検切れの車を売る場合に売主の方で任意保険について何か特別の手続きが必要になるということはありません。

売主と買主が全く別人である場合にはノンフリート等級が引き継がれることもないので、それについても考慮する必要はありません。

自賠責保険の有効期間が査定額に影響を与えない理由

車の模型を手に持つ女性
自賠責保険が切れている車を売る場合には、査定額を上げるために、査定前に自賠責保険に加入した方がよいとお考えの方もいらっしゃいますが、その必要はまったくありません。

中古車を販売する際に、車検2年付きで販売する販売店もありますが、そのような販売店の場合、自賠責保険の有効期間が切れている車でも、切れていない車でも、いずれ買主が決まったら、自賠責保険をかけ直す必要があるので、自賠責保険が切れている車も切れていない車も、まったく同様です。

自賠責保険の有効期間の残期間が短い車の場合、次にユーザーが決まるまでの間に、保険期間が切れてしまうことが多いので、いずれ、自賠責保険のかけ直しが必要になります。

したがって、この場合も、自賠責保険が切れている車も、そうでない車も、査定条件は同じくなります。

自賠責保険の有効期間が切れているか切れていないかは、買取店にとってさほど重要な事柄ではなく、このことが査定に与える影響はほとんどありません。

なお、車検の有効期間が残っている車を売る場合には、自賠責保険証を買取店に引き渡す必要があるので、この点のみ、注意が必要です。

自賠責保険の保険期間が切れた車はそのまま売るのが原則

査定額を上げるために、自賠責保険が切れている車を売る場合に、査定前に自賠責保険をかけ直した方がよいと考える方もいらっしゃいますが、その場合には、かけた自賠責保険料以上に査定額がアップすることはありませんので、必ず損をします。

自賠責保険の保険期間が切れた車を売る場合には、保険が切れたままで売るのが鉄則です。

自賠責保険の保険残期間が査定に与える影響は非常に少なく、査定額は車両本体の状態で大部分が決まるので、自賠責保険が切れていることで査定額が大幅に低下することはまずありません。

自賠責保険が切れた車を売るには一括査定サイトの活用が便利

自賠責保険が切れた車を売る場合には、インターネット上の一括査定サイトの利用が便利です。

自賠責保険が切れた車は廃車となる車が多いと思いますが、廃車は廃車専門の買取店に依頼すると、一番大きな利益が期待できます。

一括査定サイトには、多数の廃車専門の買取店が登録をしていますから、比較的簡単に、廃車専門買取店の査定を受けることができます。

一括査定サイトに登録をしている買取店の多くは、全国対応なので、日本の何処に住んでいる方でも、一括査定サイトを通じて、自宅で出張査定を受けることが可能です。

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