査定基準

車を売る際にタイヤの状態が査定額に影響するのか?

車のタイヤ

買取店に自動車を売ろうとしたところ、タイヤにスリップサインが出ていた場合、査定額が下がるのではないかと気になります。

タイヤの状態は、中古車査定にどのような影響を与えるのでしょうか?

タイヤの状態は査定額にどれくらい影響するか?

車のイメージ
ほとんどの買取店の査定は、JAAI(一般社団法人 日本自動車査定協会)の定める基準にしたがって行われますので、買取店によって大きな差が出ることはありません。

もし、買取店によって大きな差が出るという場合には、異常に高い査定額を提示してきた買取店は、悪徳業者である可能性があります。

タイヤの状態は査定額に大きな影響は与えない

JAAIの基準では、タイヤの状態は査定額にそれほど大きな影響を与えません。

さすがに、タイヤの溝が車検が通らない1.6ミリ以下になるほど摩耗していれば、査定が若干マイナスになる可能性はあります。

しかし、タイヤの溝が1.6ミリ以上あってスリップサインが出ていなければ、タイヤの状態で査定額に差が出てくることはほとんどありません。

査定額の基本的な部分は、車種、年式、走行距離で、おおよその水準は決まってきます。

査定士が実際の自動車を見て確認する車両の状態は、査定額にそれほど大きな影響は与えません。

タイヤの状態は、車両の状態に含まれますから、タイヤの状態が査定額に与える影響は非常に少なく、スリップサインが出ている場合を除いては、あまり気にする必要はないでしょう。

スリップサインが出ていると査定額が数万円下がる

スリップサインが出ている場合、査定額が数万円下がることもあります。

新品のタイヤを購入して付け替えれば、査定額の数万円分のダウンを回避できますので、それがムダだということはありません。

しかし、タイヤの付け替えには、数万円がかかるのが普通ですので、プラスマイナスがゼロとなり、タイヤ付け替えの手間と時間を考えると、そのまま売却したほうがよいと言えます。

社外ホイールの査定評価

社外ホイールは値段が高く1セットで20万円以上する製品も珍しくありませんが、査定の時には社外ホイールはあまり良い評価を受けることができません。

むしろ、純正ホイールを装着していた方がより高い査定を受ける可能性が高くなります。

中古車市場では誰にでも好まれるスタイルが高い評価を売るので、一風変わった社外ホイールよりも純正ホイールの方が評価が高くなるのです。

社外ホイールを装着した車を売る場合には、社外ホイールを外して購入時に装着されていた純正ホイールに戻し、取り外した社外ホイールはヤフオクやメルカリなどを通じて自分で販売するといいでしょう。

状態の良い社外ホイールはヤフオクで高く売れる傾向があり、状態の悪い社外ホイールはメルカリの方が売りやすい傾向があります。

タイヤチェーンは売れるのか

タイヤチェーンは非金属で取り付けが簡単なものであれば中古パーツ市場で売ることができます。

金属製のタイヤチェーンでも未使用だとか状態の良いものであれば何とか売ることができますが、長期間使用してキズが付いているものは買い取ってもらえません。

金属製のチェーンは売れた場合でも非常に安い金額にしかなりません。

金属製のチェーンは鉄くずとして売るのであればいくらかの値段は付くでしょう。

中古のタイヤチェーンの需要が高まるのは毎年本格的に雪が降る前の11月~12月初旬にかけての時期です。

この時期を過ぎるとドライバーがみな買いそろえてしまうので、需要は低くなります。

中古のタイヤチェーンを売るなら需要が高まる11月~12月初旬がよいでしょう。

車とチェーンは一緒に売る必要はありませんので、車を売った後にチェーンは保管しておき、

スタッドレスタイヤは査定に影響する

スタッドレスタイヤは査定に影響はしないと考えた方が良いでしょう。

車買取店は中古タイヤの販売ルートを持っていないのが普通なので、買い取った車に高級なスタッドレスタイヤが付いていようが普及品の安価なタイヤが付いていようが、スリップサインが出ていないタイヤであればほとんど査定に影響を与えないといってよいでしょう。

高級なスタッドレスタイヤを装着していた場合、車を売る際にそのタイヤを外して別のタイヤを装着して査定に出し、取り外した高級なスタッドレスタイヤは中古タイヤ市場で売るという方法も考えられます。

しかし、予備のタイヤがない場合には新しくタイヤセットを購入する必要があり、また、取り外したスタッドレスタイヤの方も中古タイヤ市場で高く売れる保証はないので、この方法では損をする可能性が高くなります。

タイヤが売れる基準とは

中古タイヤが売れる条件としては、まず最低限、タイヤの溝が1.6㎜以上ありスリップサインが出ていないことが上げられます。

スリップサインが出ているタイヤをはいては公道を走れませんから、買い取っても使いようのないタイヤは中古タイヤ店では買い取りません。

そのようなタイヤを中古タイヤ店にもっていくと、よくて無料引取り、場合によってはタイヤ処分料を取られます。

中古タイヤを売る場合には、普通の買取店よりも中古タイヤ買取り専門店に売る方がいいでしょう。

中古タイヤ買取り専門店では1本でも買い取ってくれます。

また、特殊なタイヤの販売ルートを持っていることが多いので、普通の車買取店が買取りを断るようなタイヤでも買い取ってくれることがよくあります。

ホイールは車の売却に影響する

査定の原則から言うと、純正ホイールを装着したいた方が社外ホイールを装着したいた場合よりも無難だと言えます。

中古車市場では、一部の層には強い人気があるが全体としては敬遠される製品よりも、幅広く万人から好まれる製品に需要が集まります。

これを反映して、純正ホイールを装着している方が社外品を装着しているよりも、中古車市場で再販がしやすいためにより高い査定額が付きやすいのです。

特殊な社外ホイールが装着してある場合には、査定の際にはそれを取り外して純正品に戻し、取り外した社外ホイールはオークションなどで販売するとよいケースもあります。

特徴のある社外ホイールを付けていても査定で評価されることは非常に少ないです。

逆に、インチアップなどがあるとマイナス査定になることもあります。

純正ホイールと社外ホイールはどちらが高く売れるか

純正ホイールと社外ホイールでは純正ホイールの方が車が高く売れます。

特徴のある社外ホイールを付けている場合、一部の特定の層には人気がありますが全体としてみると敬遠する人の数の方が多くなります。

特にインチアップなどがあるとマイナス査定となることがあるので要注意です。

中古車市場ではできるだけ目立たない純正ホイールが人気があります。

社外ホイールを購入した場合には、付け替えた純正ホイールは処分しないで保管しておくといいでしょう。

そうすれば、査定の時に社外ホイールから純正ホイールに交換しておけば、ホイールのことで査定がマイナスになることはないでしょう。

取り外した社外ホイールはオークションなどで販売すればいくらかの収入になるでしょう。

査定額を上げるためにタイヤを交換する必要はあるか

車のタイヤ
売ろうとする自動車のタイヤにスリップサインが出ているから、査定額を上げるために、新品のタイヤに交換しても、新品のタイヤの購入価格以上に査定額が上がることはありません。

スリップサインが出ていると、査定額は若干低くなることはありますが、新品のタイヤに交換する必要はまったくなく、そのまま、査定に出すのがよい方法です。

スリップサインが出ていない場合には、新品のタイヤを付けていようが、中古のタイヤを付けていようが、査定額はほとんど変わりありませんから、なおさら、そのまま査定に出すのがよい方法です。

間違っても、査定額を上げるために、新品のタイヤを買って、古いタイヤと交換することをしないようにする必要があります。

確実に損をします。

新品のタイヤが付いていると、なんとなく、査定額が大きくUPするような気もしますが、それは完全な思い違いです。

買取店の方では、査定の時に、基本的には、タイヤにスリップサインが出ているかいないかを確認するだけですので、新品のタイヤに付け替えても、ほとんど気に止められません。

後からの雑談で、新品のタイヤを付けても話題にもされないので、がっかりするだけです。

タイヤと車を別々に売った方がよいのか

タイヤの状態が、自動車の査定額に大きな影響を与えないとすると、思いつくのが、新品に近いタイヤが付いた自動車を売る時に、新品に近いタイヤを外して、タイヤと自動車を別々に売る方法です。

この方法には、2つの選択肢があります。

1つは、スリップサインの出ていない中古のタイヤを購入し、新品のタイヤを外した後、その中古タイヤを装着した状態で、自動車とタイヤを別々に売る方法です。

2つ目は、自動車の方は、タイヤを外した状態で、自動車とタイヤを別々に方法です。

どちらの方法も、割の合わない方法です。

査定に、自動車のタイヤの状態が大きな影響を与えないという事実があるので、タイヤの状態が悪くても、気にせずに、そのまま売却するというのが、自動車を売る場合の鉄則になります。

タイヤを付けて車を売る方法について

中古タイヤを購入し、新品に近い状態のタイヤを外して、タイヤを外した自動車に装着し、その状態で、自動車とタイヤを別々に売る場合、自動車の査定額は、大きな影響を受けません。

一方、タイヤは、あまり好条件では売れません。

どんなに溝が深いタイヤでも、中古タイヤの相場は新品の半額程度です。

工賃などを考えると、新品の2~3割程度の金額でしか売れないでしょう。

中古タイヤの購入費用は、新品のタイヤの半分程度なので、新品に近いタイヤを外して売っても、新品のタイヤの2~3割程度の金額でしか売れないとすれば、結局は、赤字になります。

いろいろ手間をかけて収入が減るのであれば、最初から何もしない方がよいに決まっています。

タイヤを外して車を売る方法について

新品に近いタイヤを外し、外したタイヤと、タイヤの付いていない状態の自動車を別々に売却した場合は、どうでしょうか?この場合、中古のタイヤを購入する費用は節約できますから、その分、自動車売却による利益は大きくなります。

ただし、タイヤの付いていない自動車は、自動車扱いされませんから、評価額も大幅に下がります。

陸送費なども跳ね上げるので、査定額は間違いなく大幅にダウンします。

新品に近いタイヤを売っても、そこそこの収入しかないにも関わらず、本体である自動車の査定額が大幅にダウンしては、全体の収入額は大幅に減り、普通に売却した場合と比較しても、大きな損失を被るのは確実です。

手間暇かけて収入が大幅にダウンするのであれば、余計なことをせず、そのまま売却したほうがよいでしょう。

車を高く売る方法について

パソコンを操作する女性
自動車を高く売りたいならば、タイヤの状態等に気を使うより、もっと別のことに気を使ったほうがよいです。

ディーラーより買取専門店に依頼した方が高く売れる理由

たとえば、一般的には、ディーラーに下取りに出すよりも、買取店に依頼した方が自動車を高く買ってもらえます。

車種によっては30万円以上の差がつくことも珍しくありません。

ディーラーは、新車の販売に力を入れているので、中古車の買い取りにはそんなに熱心ではありません。

一方、買取店の方は、買取に熱心なので、高額買取が実現する可能性が高まります。

タイヤの状態をいちいち気にするよりも、ディーラーから買取店に売却先を変える方が、よっぽど効率的です。

買取店に自動車を売る場合でも、1つの買取店に査定を依頼するのではなく、複数の買取店に査定を依頼し、その内で、もっとも高い査定額を付けた買取店と契約するようにすれば、高額査定を得ることができる可能性が高まります。

車を高く売るなら、一括査定サイトの利用が便利

インターネット上で検索すると、さまざまな一括査定サイトが出てきます。

それらを利用すれば、簡単に、10社~20社程度の買取店の見積もりを取ることができます。

インターネットがない時代には、複数の買取店から見積もりを取ることは、非常に難しかったのですが、今では、簡単に行えます。

セダンに強い買取店、軽自動車に強い買取店、外国に販売ルートを持つ買取店、トヨタ車の再販に強い買取店、日産車の再販に強い買取店等、1つ1つの買取店はそれぞれの特色があります。

一度にたくさんの買取店に見積もりを取ることで、自分が売りたい自動車にもっともマッチする買取店が見つかりやすくなります。

金額はどうでもよいから、大至急、ホワイトのトヨタのプリウスが入用だという買取店がある場合、その買取店にトヨタのプリウスを提供できれば、思わぬ高額査定になる場合があります。

一括査定では、こういったことも期待できます。

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