自動車の買取査定で、車両の内装も、結構、査定に影響を与えます。
車内の内装に関しては、査定の直前では、減点項目があったとしても、どうすることもできないことが多いので、普段から、できるだけ車内を汚さないように自動車を運転することが、重要となります。
目次
中古車査定時に内装で減点となるポイント
中古車の査定時に内容で減点になるポイントは、以下のとおりです。
- 内装が全体的に汚い
- 喫煙車である
- シートにこげ跡がある
- シートにへたり・損傷がある
- シート・内張が破けている
- ペットを乗せていた痕跡がある
車内の内装は、査定直前ではどうすることもできないことが多いので、普段から、できるだけ、車内を汚さないようにメンテナンスを欠かさないようにする必要があります。
査定の直前にできることと言えば、簡単な車内清掃を行って、査定士の心象をよくするぐらいのことになります。
自動車を高く売りたい場合には、できるだけ車内を汚さないように、普段から、丁寧に自動車に乗らなくてはなりません。
内装が全体的に汚い
自動車の車内は長年乗っていると、だんだん汚れてくるものです。
新車同様の自動車を売る場合を除いて、ほとんどのケースでは、買取店が負担するクリーニング料金相当額が減額査定されます。
シートにお菓子やジュース、コーヒーなどをこぼしたシミがついていると、更に減点されます。
普段から、車内で飲食をしないようにするとか、子供を自動車に乗せるときは、シートにカバーをかけるなどの配慮が必要になります。
簡単に取れるシミなどであれば、クリーニング代分の減額査定で済みますが、落とすのが困難なシミになると、更に引かれます。
車内に埃がたくさんついている場合ですが、埃は払えば落ちるので、それだけではクリーニング代金以上の減額にはなりません。
ただし、当然のことながら、車内に埃がたくさんあると、査定士の心象が悪くなるので、査定前に車内清掃を行い、埃を落としていた方がよいことは言うまでもありません。
喫煙車である
喫煙車であると、中古車市場でグッと値段が下がります。
ということは、査定の時、喫煙車であるということによる減額があることを意味します。
特に、ユーザーが、長い間、車内でタバコをふかしながら運転していた車両は、タバコのにおいが染み付いていて、このにおいを落とすためには、高額の費用を支払って、特殊なクリーニングを行う必要があります。
そうすると、その費用分だけ減額査定されることになります。
喫煙車は、ニオイだけでなく、室内や天井にヤニがついていることが多いです。
このヤニも、減額査定の対象です。
シートや天井が黄色く変色している場合には、当然、クリーニング代以上の減額となります。
喫煙者が高額査定を獲得するには、できるだけ運転中はタバコを控えるとか、タバコを吸う場合でも、換気に気を使うとかして、タバコで車内にヤニが付かないようにする必要があります。
シートに焦げ跡がある
喫煙車に多いことですが、車内でタバコを吸っているときに、タバコの灰をシートに落としてしまい、シートに焦げ跡を付けてしまうことがあります。
この焦げ跡を落とすことはほぼ不可能なので、買取店では、シート全体を取り替えることになります。
そのため、シートに焦げ跡がある場合、大幅な減額となります。
タバコをふかしながら自動車を運転するというのは、タバコが好きな人にとっては、なんともいえない楽しみの1つですが、自動車査定の観点からすると、これは非常によくないことです。
運転中にタバコを吸ってしまうと、タバコの灰をこぼしてシートに焦げ跡を残す確率が非常に高くなります。
シートのへたり・損傷
シートは、ウレタンなどが入っていて、クッション性を保っているのですが、長年乗っていると、シートのクッション材が劣化し、シートにへたりや損傷が生じる場合があります。
このシートのへたりや損傷も、減額の対象となります。
通常は、シートは10年程度は持つと言われていますので、体重の重い方が運転した場合とか、長距離を走った場合でないと、短期間でシートがへたることはありません。
シートがへたる自動車は、古い自動車に多いのですが、シートに座った時に、必要以上にシートが深く沈む場合には、ある程度の減額査定を覚悟しなくてはなりません。
シートの破れ・内張の破れ
シートや内張が破れている場合、基本的には修理不可能で、買取店では、シートや内張を取り替えるか、破れたままで再販売することになります。
いずれにしても、買取店には有り難くない話なので、当然、査定の時に減額査定となります。
長期間にわたり運転していても、丁寧に自動車を取り扱っていれば、シートや内張が破れるということはまずないとは思います。
布製のシートであれば、丁寧に取り扱っていれば、そう簡単に破れることはありませんが、本革製のシートの場合、メンテナンスを怠っていると、皮にひびが入り、ひび割れが出てくることもあります。
革製のシートの自動車に乗っている方は、定期的にクリームを塗るなどの手入れを行うといいでしょう。
ペットを乗せていた痕跡がある
最近は、ペットを同乗させて自動車を運転する方が増えていますが、常にペットを同乗させていると、ペットの臭いが車内に染み付いてしまうことがあります。
これは、査定の際、大きな減額になります。
また、ペットの毛が、シートの隙間に入り込んでしまっていることもありますが、これが見つかった場合も大きな減額となります。
ペット好きの方が、ペットを乗せて運転したい気持ちは分かりますが、査定の観点から言うと、できるだけ、ペットは乗せないで運転したほうが良いです。
常にペットを乗せて運転している場合には、自動車を売る際の査定で、大幅な減額を覚悟しなくてはなりません。
中古車査定で内装の減点を防ぐコツ
中古車査定で内装の減点を防ぐコツは、普段からマメに車内の清掃を行うことです。
マメに清掃を行っていれば、汚れやダメージの進行を早い段階で食い止めることができます。
汚れやダメージがたまってからだと、それを落とすことは容易ではありません。
家でも、掃除をしないで長期間ほおっておくと、埃がたまってしまうように、自動車も、長期間ほおっておくと、埃やゴミがたまり、取り除くのが大変になります。
洗車はマメに行うけれども、車内クリーニングは面倒くさいのでめったに行わないという方もいらっしゃると思います。
しかし、将来の査定のことを考えると、5回の洗車に1回程度は、車内クリーニングを行ったほうがよいでしょう。
中古車査定で外装で減点となる項目
査定の際、外装で減点になる最大のポイントは、キズや凹みです。
しかし、キズに関しては、爪に引っかからない程度の浅いキズであれば、査定に与えるマイナスの影響はほとんどありませんので、気にする必要はないです。
欲を言えば、査定前に、コンパウンドで磨いて、そういった細かいキズを消しておきたいところです。
凹みについては、あれば、間違いなく減点になります。
特に、目立つ大きな凹みについては、買取店が買い取った後に、板金修理をしますから、その費用分(結構な金額になります)の減額査定があります。
査定の観点から言えば、キズや凹みがあるよりない方がいいに決まっていますから、普段から丁寧な運転を心がけ、できるだけ、そういったキズや凹みがつかないようにしたいものです。
査定前にやるべきこと、やるべきでないこと
査定前にやるべきことは、簡単な洗車と車内清掃です。
洗車については、別に査定のために特別なコースを選ぶ必要はなく、普段の洗車コースで自動車を洗えば十分です。
車内清掃についても、専門の業者さんに委託する必要はなく、コイン洗車場にある掃除機を使った簡単な車内クリーニングで十分です。
これらを行っておくことで、査定士の心象をよくできます。
査定前にやってはいけないことは、査定額をUPする目的で行う車両の修理です。
中古車査定においては、査定前に費用をかけて自動車の修理を行っても、査定額は、その費用分以上に上がることはありません。
修理にかけた費用の2、3割しか査定額が上がらなかった、という話はざらにあります。
査定額を上げるために、自分で修理をした方がよいとお考えになるユーザーの方も結構いらっしゃいますが、それは誤解です。
車両に減額査定の対象となるようなキズや凹み、車内の汚れなどがある場合でも、専門の業者さんなどに修理の依頼は行わず、そのまま査定に出すことが良い選択です。
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