自動車を売る場合には、必ず、買取店の担当者の査定を受けることが必要です。
それでは、この査定にかかる時間は一体どの程度なのでしょうか?また、どうして、そのような時間になるのでしょうか?
目次
所要時間の目安は10分から1時間
インターネットの自動車買取り一括査定サイトに申し込むと、10社~20社程度の買取店から査定の申し込みがあります。
1つの買取店の査定の申し込みを承諾すると、その買取店の担当者が自宅に査定にやってきます。
査定にかかる時間がどれくらいかというと、早ければ約10分、長ければ1時間です。
しかし、大半の査定は30分以内に終わります。
査定時間が30分以上かかるというのは、査定対象の自動車が特殊な自動車だったり、査定額が極端に高くなるといった、特別なケースに限定されます。
普通の査定であれば、査定時間が30分以上になることはまずありません。
遠方から来た査定士が、あいさつもそこそこ、10分程度の査定を行い、査定が終わるとすぐ帰るということは、査定士が急いでいる場合を除き、めったにありません。
雑談があったり、買取交渉が成立した場合には、査定後に売買契約も行うことが普通ですので、買取交渉や売買契約の手続きも含めた全体として考えると、やはり、早くても30分、普通は1時間くらいの時間がかかります。
しかし、純粋に自動車の査定にかかる時間は10分~30分程度と、意外に短い時間となります。
査定時間を短縮する方法
車の査定にかかる時間は10分から30分程度と言われています。
査定にかかる時間は意外と短いのですが、それは査定額のおおよその水準は「車種・年式・走行距離」で決まっており、実際に査定士が車両を見た結果により決まってくる部分が非常に限定されているためです。
早ければ査定は10分程度で終わりますが、その前後の雑談や査定結果の説明、価格交渉などにかかる時間を含めれば査定にかかる時間はおよそ1時間程度でしょう。
査定にかかる時間を短縮するには査定自体にかかる時間はそれほど節約できませんから、その前後の査定結果の説明や価格交渉にかかる時間を短縮するしかないでしょう。
査定時間の短縮のためには雑談などは控えるようにします。
査定士に対しても、査定結果の説明などはできるだけ簡潔に短時間で済むように依頼するとよいでしょう。
短い時間で査定が完了するのは何故か
中古自動車の査定が、10分~30分という非常に短い時間で終了するのは何故かというと、その金額は、査定対象となる自動車の車種、年式、走行距離、グレード、修理歴の有無によって、おおまかなところは決まっているからです。
車種と年式とグレードは、車検証を見れば、走行距離は、自動車のメーターを見れば、すぐにわかります。
修理歴の有無は、点検記録簿があればすぐわかるし、記録簿がなくても、プロの査定士であれば、車の状態を少し見ればすぐわかります。
こういうわけで、査定士は、非常に短時間で、査定額の大まかな水準を算定してしまいます。
その後は、ボディのキズの有無や車内の汚れの状態、エンジンの状態やブレーキの状態、カーナビその他の付属品の状態などを確認し、その大まかな金額に一定のプラスまたはマイナスをし、最終的な査定額を計算します。
ボディのキズの有無や車内の状態などの確認も、プロの査定士であれば、そんなに時間を必要としませんから、査定時間は、短いものになります。
査定で見るのは、プラス評価とマイナス評価
査定額は、車種、年式、走行距離、グレード、修理歴の有無でおおよそのところは決まってきます。
査定額の基本額は、車検証や点検記録簿などを確認した上、一般社団法人日本自動車査定協会(JAAI)などが公開している査定基準に当てはめれば、非常に短い時間で算定できます。
査定士は、この基本額に、実際に自動車を見て、一定幅の金額のプラス・マイナスを行います。
たとえば、中古部品市場で高く売れそうな社外パーツが付属していた場合には、プラス評価となって、査定額は少し上がります。
一方、ボディに目立つキズや凹みがある、車内が汚れている、煙草の臭いがある、エンジンに異常音がある、などといったことが確認された場合、査定額は少し下がります。
車種、年式、走行距離などで決定される基本額に、実際の査定によって確認されたプラス評価・マイナス評価による調整を行って、最終的な査定額が算定されるわけですが、買取店では、自社工場を使って、軽微なボディのキズや凹み、エンジンの不調などは、安価に直すことができますから、査定の時に、そういったマイナスポイントがあっても、査定額にあまり大きな影響を与えないので、さほど気にする必要はありません。
出張査定では時間よりも質にこだわろう
出張査定では、時間よりも質が大切です。
10分の査定でも、しっかりと自動車の価値を見極めて、適切な査定額を算定する査定士も存在します。
一方、査定時間が1時間以上かかっても、適切な査定ができない査定士も存在します。
査定士がしっかりと自動車の価値を見極めて査定をしているかどうかを確かめるためには、
という質問をしてみて、それに対する査定士の答えを聞けばわかります。
査定士が、的確に査定額の根拠を答えることができた場合には、その査定はよい査定と言えます。
反対に、査定士がしっかり答えられない場合には、その査定は信用できません。
売主としては、いい加減な査定でも査定額が高ければ結果オーライで文句は無いのですが、いい加減な査定士に限って、最初からどうやって査定額をごまかして安く買いたたくかしか頭にありません。
そんな査定士に引っかかると本来は高く売れる自動車を安く売ってしまい、大損をすることになります。
査定に時間がかかっているときは要注意
査定の標準時間は10分~30分ですが、査定に必要以上に時間がかかる場合があります。
そういった時は、査定士がどうしたら値引きができるか、と考えていることがあります。
長い査定が終わった後、査定士が自動車について、ここにキズがあるとか、車内が汚れているとか、エンジン音が少し変だとか、いろいろ文句を言ってくる場合には、このケースだと思って間違いはありません。
こういう査定士は、査定前に雑談をして、
とか、そういった判断をしています。
良心的な査定士の場合は、査定前の雑談にそんなに気をつかう必要はありませんが、最初から、安く買いたたくつもりで来る査定士に対しては、査定前の雑談にも、注意しなくてはなりません。
話好きの人だと、お話が面白くて、いろいろ楽しく査定士と話をしてしまうことがありますが、その結果、足元を見られて、大幅に低い査定額で自動車を売る羽目になることもあります。
出張査定はどの業者を選ぶかが重要
自動車買取り一括査定サイトに申し込むと、10社~20社程度の買取店から査定の申し込みがあります。
しかし、たいていの売主の方は、申し込んできた複数の買取店のうち、どの買取店の査定士が信頼できて、どの買取店の査定士が信頼できないかということについては、分からないと思います。
大手の買取店に関しては、インターネット上の口コミなどによってある程度は確認できますが、申し込んでくる買取店の中には、地元の中小の買取店も含まれているでしょうが、その中小の買取店の中には、非常に良い査定を行ってくれるお店が含まれている可能性もあり、そういったお店の評判は、インターネットの口コミで調べるのが難しいというのが実情です。
出張査定を行う場合には、申し込んできた買取店の中から、高い査定額を付ける可能性のある買取店を5社~10社程度を選択し、同じ日・同じ時間に集まってもらい、複数の買取店で同時に出張査定を行ってもらう方法が有効です。
同時査定に参加する5社~10社の中には、上手な査定を行う買取店も、下手な査定を行う買取店も当然含まれるでしょう。
しかし、同時に査定を行い、その中からもっともよい(もっとも高い)査定を行う買取店と契約すれば、別に優秀な買取店がどこかということが分からなくても、自動的に、もっとも良い査定を行う買取店に自動車を売ることができます。
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