車検の時期に合わせて自動車を買い替える方は多くいらっしゃいますが、車検が切れていると、査定額が大幅に下がるのではないか、とお考えになる方も結構いらっしゃいます。
本当のところは、車検の残期間は、買取査定額にどのような影響をあたえるのでしょうか？
車検を通してから売却すると大きく損をする
車検を通してから自動車を下取りに出すと、査定額が上がるとお考えになられる方も結構いらっしゃいます。
しかし、自分で車検を通してから下取りに出しても、査定額はそれほどアップしません。
車検を通してから下取りに出すと、もちろん、一定額の査定額のUPはありますが、車検にかかった費用を回収できるほどの査定額UPはありませんので、結局は損をします。
ほとんどの買取店では整備工場を持っていますが、自社の整備工場で買い取った自動車の整備を行い、自社の職員に車検の手続きをさせれば、一般のユーザーが車検を行うよりも安い値段で車検を通すことができます。
このため、車検2年付きでも、車検が切れている車でも、査定額にあまり大きな差はでません。
ユーザーが10万円を出費して車検をとり、その自動車を2年車検付きで買取店に売却したとします。
車両本体の価格は50万円とし、買取店はこの自動車の車検を自社工場で5万円で行うことができたとすれば、査定額は55万円になります。
ユーザーは、車検を付けたのだから、査定額は60万円以上になると期待していたのに、55万円の査定額を付けられることになり、損をします。
下取車の車検の残期間は査定額に大きな影響を与えない
下取りに出す自動車の車検残期間は、査定にある程度の影響を与えることは間違いありませんが、一般的には、プラス査定になるのは、車検の残期間が1年以上残っている場合です。
車検残期間が1年未満だと、プラス査定にもマイナス査定にもなりません。
また、仮に車検残期間が1年以上残っている場合でも、査定額がアップするのはせいぜい数万円程度です。
下取りにおいて、査定額に車検の残期間が与える影響は、一般に考えられているほど大きくはなく、下取りに出す自動車の車検残期間については、あまり気にする必要はないというのが実情です。
査定士によっては
などと言って、査定額を引き下げようとする者もおりますが、それは、ユーザーが査定につてあまり詳しくない場合に、足元を見て、査定額を低くして買取店の儲けを多くしようとしているだけの話です。
そんなときは、
などと切り返せばよいでしょう。
下取りに出すベストタイミングはいつか
今運転している自動車の次の車検が来る時に、自動車を買い替えようとお考えになるユーザーの方も多いと思います。
車検の来る時期は、自動車の買い替えの1つの大きなタイミングでもあります。
車検期間の途中に自動車を下取りに出すと、前の自動車と後の自動車の車検期間が重複し、車検費用がムダになってしまいますので、車検と時に自動車を買い替えるのが車検費用がもっともムダにならないタイミングです。
査定の観点から言うと、車検残期間が1年未満であると、それが査定額に与える影響は非常に少ないですから、車検残期間が1年を切った場合には、それが11カ月でも1か月未満でも、査定額はそれほど変わらないことになります。
ただ、車検切れの自動車だと、買取店によっては、少し査定額を下げられることもあります。
結論をいえば、下取りに出すベストタイミングは、車検の時ということになりますが、車検の時期ギリギリでは、余裕をもって下取車の価格交渉に臨めませんから、余裕をもって、車検時期の1か月～3か月程度前に、自動車を下取りに出すのがもっともよい選択肢となります。
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