自動車の査定の方法には、自動車ユーザーが自動車を買取店に持ち込んで行う方法と、自動車ユーザーが査定士を自宅などに呼んで行う方法の2つがありますが後者の方法を「出張査定」といいます。
ちなみに、ユーザーが買取店に自動車を持ち込んで査定を受ける方法のことを、「店頭持ち込み」といいます。
目次
出張査定のメリットについて
店頭持ち込みの場合、ユーザー自らが自動車を買取店まで持ち込まなくてはなりませんから、手間がかかります。
しかし、出張査定の場合、自宅などに査定士が来ますので、手間が省けて楽です。
特に、純正ホイールなどの純正品を保有している場合には、純正品を自動車に積み込んで販売店に向かう必要があり、店頭持ち込みの場合、その手間が大変です。
出張査定の場合、車庫などに保管している純正品を査定士に見せるだけで、純正品が付属していることによる査定額UPをアピールできます。
さらに、出張査定の場合、ほとんど、査定に来るのは1人の査定士です。
一方、店頭持ち込みの場合、買取店には複数の査定士がいるのが普通で、持ち込んだ自動車の査定を数人の査定士が行うこともあります。
査定する査定士の数が多くなると、当然、1人の査定士による査定では発見できなかった自動車のキズやエンジンの不調などを、見つけられる可能性が高くなります。
よって、店頭持ち込みの方が、出張査定よりも、査定額がより低くなる可能性が高まります。
査定士は、できるだけ査定額を低くして、安く買い取ろうとしてきます。
したがって、複数の査定士の査定を受ける店頭持ち込みよりも、原則として1人の査定士の査定を受ける出張査定の方が、査定額がより高くなる可能性があります。
心理面でも、店頭持ち込みの場合には、いわば敵地に乗り込んでの査定となり、その場の雰囲気にのまれて、安い買取価格で契約を結んでしまうことも度々あります。
一方、出張査定の場合、自宅などで査定を受けることになるので、査定士の提示する査定額を冷静に分析でき、雰囲気にのまれて安い査定額で妥協してしまった、などということはほとんど起こりません。
出張査定にかかる時間はどれくらいか
査定にかかる時間の目安は10分から30分程度です。
査定にかかる時間は意外と短いのですが、それは査定金額の大まかな部分は「年式・車種・走行距離」の3つの要素によって決まっており、現場で査定士が車両を見て決める事項が査定に与える部分がそれほど大きくないからです。
「年式・車種・走行距離」は車検証やメーターを見れば瞬時に分かります。
出張査定は査定だけではなく、査定の前後に査定士と雑談したり、査定後に査定士と価格交渉を行う場合もあります。
また、その場で売買契約を締結する場合には契約書に必要事項を記入する時間や査定士の説明を受ける時間も必要です。
それを考えると出張査定全体にかかる時間はおおよそ1時間程度ということになります。
どれくらいの距離ならば出張査定は可能か?
たとえば、東京在住の方が、九州の買取事業者に出張査定を依頼したとしても、断られるのは明白です。
しかし、全国に店舗を構える大手の買取事業者に出張査定を依頼すると、最寄りの店舗から査定士が派遣されますから、よほどの僻地でない限り、全国の何処でも、出張査定が可能です。
全国規模でない中小の買取事業者に出張査定を依頼する場合には、出張にまる1日もかかるような遠方にある事業者の場合には、おそらく依頼を断るでしょう。
常識的に考えて、片道2時間から3時間程度で到達できる範囲内であれば、出張査定の依頼に応じるものと思われます。
なお、中古車市場で大人気の車種と、走行距離が10万キロ以上の型落ちの中古車とでは、出張査定の依頼に応じる地理的な範囲も異なるので、中小の買取事業者が、どれくらいの距離ならば出張査定に応じるかについては、ケースバイケースの判断が必要になります。
出張査定におけるトラブルにはどんなものがあるか
出張査定時のトラブルで多いのは買取店の査定士が自動車を売ってくれるまで帰らないと自宅に居座るケースです。
この場合には、自動車を絶対売らないと居座りを続ける査定士にはっきりと伝えることが重要です。
それでも査定士が帰らない場合には
と言えばよいでしょう。
そうするとどんな査定士でもさすがに諦めて帰るでしょう。
例えば売買契約の際には120万円で車を売るという話だったのに、後から買取店から
という連絡が入り、実際の買取額が大幅に減額されて70万になったというトラブルもよく起こります。
このトラブルを避けるためには売買契約の際にこういった買取後の代金減額に関する条項をよく確認することが必要です。
出張査定と車持ち込み査定のどっちが得か
買取店に車を持ち込んでの査定の場合、買取交渉がまとまればその場で車を買取店に引き渡せるというメリットがあります。
持ち込み査定でも出張査定でも査定基準は同じ基準が適用されますから、出張査定と持ち込み査定とどちらが得かということについては査定金額以外の要件で比較することになります。
出張査定の場合車検が切れている自動車でも簡単に売ることができます。
査定士が自宅に来てくれますので、自宅の近くに自動車買取店がない場合でも安心して自動車を売ることができます。
その反面、出張査定の場合には売買契約の締結・自動車の引渡し・代金支払いが一括してできないというデメリットがあります。
自宅ではない場所での査定は可能か?
出張査定は自宅で受けるのが基本です。
査定士の方も、自宅なら安心して査定を行うことができますが、自宅以外の場所では、不安を感じることが多いので、あまり好まない傾向があります。
しかし、自宅で査定を受けることが困難な場合もあります。
たとえば、自宅にどうしても家族以外の部外者を呼べない場合などがこれに該当します。
そのような特殊な事情があれば、例外的に、自宅以外で出張査定が行われることもあり、したがって、自宅以外で出張査定が行われることがまったく不可能かというと、必ずしも、そうではありません。
自宅以外で出張査定を行う場合には、トラブルが起こる可能性が少ない公共の場所を指定すると安心です。
オートバックス等のカー用品店の駐車場などで査定を行った結果、何かトラブルが起こると、査定士を派遣した買取店とカー用品店の間の法人同士のトラブルに発展します。
このような事態になることを買取店は非常に嫌がりますので、どうしても、自宅以外で査定を受けたい場合には、公共の場所を指定するのが得策です。
出張買取の流れ
出張査定の申し込み
出張査定を受けるには、まず最初に、査定の申し込みを行います。
査定申し込みは、ホームページ上に存在する申し込みフォームを利用する方法や、電話を利用して申し込む方法があります。
また、今流行の一括査定サービスを利用して申し込む方法もあります。
インターネットを通じて査定を申し込んだ場合には、データの送信後しばらくすると、買取事業者の担当者から電話が来ます。
その電話で、出張査定の日時や場所などを決定します。
すると、その指定した日時場所に査定士がやってきて、そこで査定を受けることになります。
査定
査定にかかる時間は10分~20分程度の非常に短い時間で終わり、その場で査定額が提示されます。
申込者が査定士が提示した査定額で車の買取を了承した場合には、車の買取が決まります。
査定にどんなに時間がかかったとしても2時間や3時間も待たされるということはありません。
自動車の査定額は、車種、年式、走行距離の3つの要素でその大部分が決まります。
車種、年式、走行距離は、ほとんど一瞬で分かります。
車内の状態やエンジンンの調子、ボディのキズの有無などは、極端にひどい場合または極端に良好な場合を除き、査定額にそれほど大きな影響は与えません。
よって、それらについては、査定士は、そんなに丁寧に査定を行わないのが普通です。
買取契約の成立
自動車の買取が決まると、すると、その場で買取契約書が作成され、また、自動車の名義変更のために必要な書類の作成も同時に行われます。
その際、印鑑登録証明書が必要ですので、査定の前に、あらかじめ用意しておくと便利です。
なお、買取代金については、査定士がその場で現金で支払う場合もありますし、後日、指定した銀行口座の方に振込で支払われる場合もあります。
車の引き取り
自動車の買取契約が成立すると、自動車の所有権はユーザーから買取店に移るので、自動車は買取店に引き取られることになります。
さて、自動車の買取契約が成立すると、査定士を依頼した買取店は、提携している自動車運送業者に対して、自動車の引き取りを依頼します。
すると、その自動車運送事業者のレッカー車が、買取を依頼したユーザーの自宅にやってきて、レッカー車に買い取られた自動車を積み込んで買取店まで運びます。
これで自動車買取の手続きは終了となります。
なお、レッカー車が自宅にやってきて買取自動車を引き取るのは、通常は、買取契約成立から1週間程度後のことになります。
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